放射線の話

『放射線』という言葉を聞くと、何か『特殊なもの』という印象を持つ人が多いようです。

放射線は自然にもあるものです。

ただ私たちが気がつかないだけなのです。

私たち人類は誕生以来、宇宙からの放射線や、大地、食物に含まれる放射線などを受けながら生きてきました。自然界から受けるこれらの放射線の量は、1人あたり年間約1ミリシーベルトになります。この値は地域によって異なり、国内では関西の方が関東より多少多くなっています。

 人工的にも放射線はつくられます。

人工の放射線は、一般にはレントゲン検査などに利用されています。

胸部レントゲン検査の場合、検査1回あたり約0.05ミリシーベルトの放射線を受けます。

それでは、放射線の正体は何なのでしょう?

それは電磁波です。それも非常に波長の短い電磁波です。

光も電磁波ですから、放射線は光と同じものなのです。 

放射線を受けると、私たちの身体はどうなりますか?

受ける量が少ない場合は、まったく影響はありません。最近の研究では少しの放射線は健康に有益とも言われています。これを放射線ホルミシス効果といいます。

放射線が私たちの身体に悪い影響を与えるのは、多くの場合一度にある量を超えて放射線を受けたときに限られます。このある量のことを『しきい値』といい、広島長崎の被爆者の研究から現れる影響によっておおよその値が解っています。

血液中のリンパ球の減少

 500ミリシーベルト

吐き気

1000ミリシーベルト

脱毛(局部)

3000ミリシーベルト

皮膚の紅班(局部)

5000ミリシーベルト

死亡

7000ミリシーベルト

つまり、放射線を受ける受けないの議論より、受ける量が問題と言うことになります。

参考:法令で定められた数値は5年間100ミリシーベルトです